昨年の休眠挿しは見事に失敗してしまったので、今年もチャレンジしてみたい。タイトルのとおり、しっかり管理すればたぶん成功するであろう休眠挿しを「手間暇かけずにオートでやる」を手順として確立させたいのです。
初めて挿し木にチャレンジする方もゼヒ参考にしてみてくださいね。
挿し木の準備と挿し穂の用意
さて、3月2日今年選抜された品種は、ノーザンハイブッシュ系の「スパルタン」、ラビットアイ系の「フェスティバル」、「ノビリス(T-100)」、「ホームベル」それから「ヤドキン」の5品種だ。
適当にシュートを剪定して挿し穂にする。思った量の挿し穂が集まらない場合、必要以上に切りたくなるので注意が必要だ。
挿し穂を得たならば育苗箱に順に挿していくだけ。今までの失敗を回避するために今回新たな対策を考えてみた。
休眠挿しで失敗した原因
過去の挿し木で失敗した原因を公開しよう。
- 挿し穂が急に茶色になった・・・屋外放置で乾燥しすぎが原因だったと考えている。キャップすることで湿度を維持することが出来るため被覆は必須。
- 挿し穂にカビが生えた・・・ボードン袋で覆ってたら切断面に灰色のポワポワした毛がいっぱい生えて枯れた。密封するにしてもたまには空気を入れ替えなきゃ。
- 温室効果で茹で上がる→死亡・・・直射日光を浴び過ぎて中の空気が暑くなりすぎた(たぶん30度以上)。空気の入れ替えに加えて、容積は出来るだけ大きくとりたい。
上記の失敗を繰り返すことなく、かつ最小限の労力と資材コストで何とかしようと思い、ホームセンターやネットの隅々まで探してきたのが苗カバーをかけることだ。今回は『510型育苗箱用』を採用する。
苗カバーを使って失敗原因を克服
ということで、育苗箱510型にぴったり嵌る苗カバーを使ってみることにした。値段は忘れたけど、ホームセンターで200~300円くらいの資材で安い。
ミスト装置を使って湿度100%近い環境を維持すれば多分失敗しないと思うんだけど、それは家庭栽培レベルを遥かに超えている気がする。家庭用ならこれで十分。
休眠挿しその後の管理
3月10日現在、気温も極端に高くならずちょうど良い環境。少し芽が動き出している。このあたりから湿度維持がより重要になってくると考えている。でも基本は放置で。
挿し木の管理ダイジェスト
1週間ごとに撮影した写真がコレ。10週間で70日経過となる。
観察の経過は次のとおり。基本的には週1回程度カバーを外してたっぷりとシャワー散水。花芽はできるだけ取る。
- 3月10日 葉芽・花芽が膨らんできた。
- 3月16日 14日経過。
- 3月23日 脱落者はまだいない。
- 3月30日 28日経過。
- 4月6日 取り損ねていた花芽が大きくなってる。
- 4月13日 42日経過。
- 4月20日 葉色が薄くなってきた。
- 4月27日
- 5月4日 スパルタンが2本枯れたのでポイ。おそらく温室内が高温になり過ぎたためだろう。カバーを外して木漏れ日が当たる位置へ。
- 5月11日 70日経過。発根確認ステージに。
- 5月25日 12週経過。スパルタンの挿し穂に二次伸長を確認。
休眠挿し苗の発根確認→鉢上げ
さすがに5月にもなれば発根もしてくるだろう。育苗箱を裏から眺めてみたり、2、3本抜いてみて直接を確認できれば鉢上げして良い。
発根が確認できれば鉢上げする。ピートモスをこねて6cmポットの準備だ。
鉢上げ後の管理
ここからは鉢上げ後の管理ステージに入ります。根の量が少ないと蒸散に追い付かず枯れてしまう可能性があるので、活着するまでの2週間くらいは日陰で放置するのが良いかと。
とりあえず、毎週撮影を続けてみる。
- 5月18日 左の2列が十分に発根していたもので順調。右側が発根してなかったもの。写真だとわかりづらいが少し調子を崩した。果たして生き残れるのか?