ここでは僕がブルーベリー栽培で役に立っている本を紹介したいと思います。
ブルーベリーは「簡単に育てられる~」といったフレーズで巷に苗が溢れていますが、実は誤った知識ややり方で栽培されていることが多く、結果的に木を大きくしたり、美味しい実を収穫することから遠い位置にいるようです。
特にサッサと成果を出す必要がある僕の場合、誤った栽培方法のせい時間をロスすることは許されません。下手すると1シーズン(≒1年間)棒に振ることになります。そのため、まとまった情報が一冊手元にあるのはとても心強いものです。
何でも良いと思うので基本書一冊くらいは買って手元に置いておきましょう。
『家庭でできる おいしいブルーベリー栽培12か月』
僕のブルーベリーとの出会いはこの1冊からでした。
いままで栽培していた野菜に飽きてきて、何か尖った品目は無いものだろうか?と模索していたときに出会った本です。家の光協会出版ということで農協の系統組織の出版物です。
この『家庭でできる~』シリーズ、初心者~中級者向けに基本的な栽培技術を一通り詰め込んだ構成となっていて、写真や挿絵も豊富で読みやすい一冊となっています。特に栽培初心者にとって最低限必要な知識や、毎月行う作業内容が整理されているので、基本書としてほぼコレ一冊で十分です。
特に挿し木する場面で活躍してくれています。
『ブルーベリーの作業便利帳―種類・品種選びとよく成る株のつくり方』
僕が買った2冊目のブルーベリーのBOOK。
情報の正確性や強弱等を確認するのに結局は複数冊買う羽目になりました。コッチは専門性が少し高くて「中級者~」みたいなイメージ。そして中身は白黒ページです。
ブルーベリー栽培における「よく成るポイント」をいろいろな場面ごとに切り取って少し深めに解説しています。付け焼刃的な知識を定着させるのにちょうど良い。品種ごとの特徴をデータベース化してあったり、収量に影響する要素を比較した研究データがとても興味深く、栽培しながら何度も読み返しています。
最初に読むには少しハードルが高いので入門書は別の本で。栽培に慣れてきた頃に読むと深く楽しめるのでお勧めです。
『ブルーベリー (NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ(5))』
NHKの「趣味の園芸」は昔から知っていたけど、その本を買うなんて思っても見なかった。ブルーベリー本3冊目。
最初に紹介した「家の光協会」の本と同等の構成となっていて、初めて栽培する人にとって最低限のことが網羅された基本書だ。横書きに慣れた人はコッチでも良いかもしれない。カバーを紛失してしまったので、常にこの状態です。
特に目新しい情報が無いので一通り読んだ後はあまり見ていません。値段が一番安い。
『ブルーベリー大図鑑―品種読本』
著者自身、”おそらく世界初の「ブルーベリー図鑑」”と記述するこの大図鑑ですが2006年にたった3500部しか販売されていない貴重な書籍です。
内容はブルーベリーの系統の分類から始まり、品種間の違いや特徴などについて非常に細かく整理されており、写真や解説も非常に洗練されたものに仕上がっています。
特に品種同定という作業には強いこだわりがあるように感じます。自分が栽培している鉢の品種名が果たして正しいのか?信じられるのか?と、ついつい図鑑データと現物を照らし合わせてしまいます。
今後再販されることは無いと思われるので、本は中古市場でしか出回っていませんが、著者の意向でPDFデータが公開されています。中身に興味がある方は無料でダウンロードも出来るのでゼヒ。
2018年11月30日 なんと、現物を入手することが出来ました!(ほぼ新品)
その他のブルーベリー関連書籍
本に限らず色々な媒体でブルーベリーに関する情報が得られますが、やっぱり情報がきちんと整理されていて気軽に開ける「本」の形は有難いなあ、と思う。しっかりとした値段は取られますが、それなりの価値はあります。
今後も見かけた書籍は買ってみてレビューしてみたいと思います。