ラビットアイ系ブルーベリーが最盛期を迎えようとしています。
「2018年の栽培品種」で紹介したとおり、ラビットアイ系に関して僕は結構たくさんの品種を持っている方ではないだろうか?
7月上旬から順次完熟が進み、食べれた順ではクライマックスから始まり、フェスティバル、オースチン、ブルーシャワー、コースタル、エッセル、モンゴメリー、ティフブルー、デライト、ボニータ、ブライトウェル、スワニー、ウッダードまで。
今から熟していくやつでは、オンズロー、ガーデンブルー、ノビリス(T-100)、ブライトブルーあたり。パウダーブルー、サウスランド、ホームベルなんかはまだ青い。また、バルドウィンやグロリアは2月の雪で花芽の枝が折れてしまったため今年は実が無く食べれることができない。
ラビットアイ系の評価
色々なウェブサイトで果実品質について品種ごとに評価されていますが、確かに食べ比べてみれば同じブルーベリーでも全然別ものだとわかります。見た目などの形質的な違いから、甘み・酸味・香りの量・バランス、果皮の強さ、種感、保存性など、あらゆる点で違いが出てくる。
だからどれがオススメなん?と聞かれれば、「果実品質」や「食味」に加えて「育てやすさ(樹勢等)」なんてバロメータも絡めて総合評価することになろうかと。今あえて品種選択するとなれば、僕が基準としたいものは次のとおりだ。
果実が美味しいこと
品種コレクターでもない限り、食べて美味しくないブルーベリーは育てる価値が無いと個人的には思っている。
この「美味しさの基準」はかなり複雑な要素で構成され一口では説明できない。しかし、品種選択の最上位基準でもあるので、一定の結論がないと前に進めなくなる。美味しさの基準には、甘み・酸味・香りとそのバランス、食べやすさや皮種等の存在感などを数値化(見える化)して総合判断することになるけど、少なくとも種感の強い品種は食べてられない。エッセルなどはここで除外となった。
果実が大きいこと
大きい果実はそれだけで魅力的だ。
圧倒的な存在感は、将来直売することを視野に入れた場合、消費者目線で最もわかりやすい付加価値となるし、生産者側からしても収穫労力が少なくメリットが大きい。生食に限れば果実は大きいほど評価が高まる気がするね。スワニーなんてのはここで脱落した。
収量が多いこと
比較しなければ気づきにくいかもしれないこの基準。品種間で意外と収量に差があります。花芽の段階から収量を計算すれば、
収量=花芽の数×結実率×完熟率×有効サイズ率
みたいな感じになります。
収量予測は大体花芽に比例するのでそこまで意識する必要はありませんが、ウッダードなんて品種は咲いた花の数に対し完熟果を食べれる数が極端に少なかったりします。品種によってはそういったやつがあるので、油断できません。
育てやすさや樹勢の強さ
まだ栽培を始めて1年なので良くわからないけど、樹勢は強いに越したことはない。あと、耐暑性があったり根域が乾燥に比較的強かったりするといろいろ助かるなー。また、開帳性より直立性が強いブルーベリーの方がスペース的な都合を考えて育てやすい気がするので一応品種選択のポイントになりうる。
結局上位に残っている優良品種は?
いろいろ総合的に判断して優秀と思われる品種は次のとおりです。来年はまた変わる可能性が十分にありますので、参考程度に。
果実が美味しい
クライマックス、フェスティバル、オースチン、モンゴメリー、ティフブルー、デライト、ボニータ、ブライトウェル
果実が大きい
クライマックス、フェスティバル、オースチン、ブルーシャワー、モンゴメリー、ティフブルー、デライト、ボニータ、ブライトウェル
収量が多い
クライマックス、フェスティバル、オースチン、ブルーシャワー、コースタル、モンゴメリー、ティフブルー、デライト、ブライトウェル、スワニー
育てやすい
クライマックス、フェスティバル、オースチン、ブルーシャワー、コースタル、モンゴメリー、ティフブルー、デライト、ボニータ、ブライトウェル
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