初めての緑枝挿しでも無事成功!次回以降に注意したいこと 2017年9月

挿し木

彼岸を過ぎて、夜の気温がだいぶ低くなってきた。

昼間はサラリーマンなので、1日のうちブルーベリーの世話ができるタイミングは、「出勤前」と「退社後」の2回。定時になんて帰れるわけなくて、アホみたいに遅い時間に帰宅してからの観察タイムはザラ。

しかし、今日は結構早く帰れた。

こどもの顔より、まずは鉢上げしたブルーベリーの観察に勤しむ。父ちゃん失格やなーと思いきや、こども達に限ればそれについても一定の理解がある様子。父親が毎日一生懸命何かに打ち込む姿を見せられるというのは、子育てにとって良い結果を生むかもしれない。

そんな言い訳も嫁には全く通じず。現実は厳しいのだよ。

ティフブルーの鉢上げ完了

今期行った緑枝挿しは全てラビットアイ系ティフブルーが最後に残った。

ネームプレートを見ると、こいつを挿したのは8月13日。同日挿した「ボニータ」よりも細く、貧弱な挿し穂しか使っていなかったため、発根確認は慎重な時期に行うことを決めていたのだ。

挿し床から抜こうとしたときに、これまでになく強い抵抗を感じたことから、間違いなく発根していると確信。その1秒後にはごっそり生えた白いヒゲ根を見ることができました。

鉢上げ用に改めてピートモスを湿らすのも面倒くさいので、挿し床のピートモスをそのまま流用してポット鉢上げ。

ティフブルーはラビットアイ系の中でも優秀な品質をもった評判の高い品種でもあり、大量にコピーしておきたいと思っていたなか、成功率は8本中全て成功と大満足の結果となりました。

8月13日に挿した「ティフブルー」。しっかりと根が発達していることから2週間ほど前(30~35日目)には発根が始まったと推測される。8分の8で打率100%

2017年の緑枝挿し成果と反省点など

「ラビットアイ系は緑枝挿しが有効だ」と皆が口を揃えて言う。

結果的に枯れたのは数本で、合計54本が発根→鉢上げに至ったことをもって、一応は「成功」としたい。しかし、ここまでの過程でいろいろ迷ったり悩んだりした。

もしかして、この記事を見て緑枝挿しに初めてチャレンジする人がいるかもしれない。といった想定は本来する必要ないけど、気をつけるべき点について少し触れておこう。

苗木の生長を最優先すべし

緑枝挿しの挿し穂の採取では、1年生の充実したシュートを使用すると発根率が高いそうで、教科書等でもそう書かれていることが多い。しかし、買ってきたばかりの2年生苗なんて、そのシュートが1本しか無かったりする。

それでも緑枝挿しをしたいと思ったとき、そのシュートを切るか切らないか迷った。結果的には苗の生長を優先したが、そうなると貧弱な挿し穂しか得られなかったけど、それでもちゃんと発根したし。

鉢上げ後の生長に違いがでる可能性は否めないが、今のところ不自由を感じてません。したがって、挿し穂欲しさに無理にシュートを切り戻すのは愚策と言えよう。

品種混同しないための工夫を

挿し床にあるうちは問題ないんだけど、挿し穂レベルでは品種間の違いはほとんどわからない。同時に数種類抜いてしまうとどれがどれだか分からなくなる。最初の方でこれをやってしまったんだ。

ブルーベリーは品種にこだわることが楽しみの一つでもあるため、品種不明とならないよう細心の注意が必要となる。品種が分からなくなった時点で、愛着も無くなるので栽培の楽しみも減ります。

対策として、ネームプレート等で確実に分類できるように用意することが望ましい。混ざって品種が紛れたものは基本的にポイするべきだろう。

挿し床には清潔な培土を

使い残りのピートモスはそのまま放置することが多いんだけど、水はけが悪いと腐敗しやすい。

腐敗したピートモスは雑菌の温床なので、いくら高価だといっても、使い古した用土に挿すのはやめたほうがよい。できれば未使用のピートモスを直前にしっかり給水させて使用するのがベストだろう。

栽培関連書籍も

以上が、初めて緑枝挿しをやってみて気がついた点だ。基本は教科書どおりやるのが良いと思うので、併せて栽培関連の本を1~2冊くらい買っておきたい。

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